北村耕治の雑記

箱根行、1

ふらっと箱根にいってきた。
そばが食べたかったし、とんかつが食べたかった。

切符

中途半端な時間にロマンスカーに乗って、ビールを飲みながら文庫本を読んだ。
小田急のデパ地下で買ったポテトサラダがやたらうまかった。

箱根湯本につくと、お祭をしていた。
川沿いに屋台が立ち並び、奥に野外ステージまで用意してある。
冷やかしがてら川沿いを歩いて、寄木細工のワークショップを覗いた。

屋台のそばを食べる。
誰が打ってるのか知らないけど、やたらに香りがよくて茹で加減も絶妙。
よく分からないけど、本職の仕事でもなさそうだった。
地元青年会に趣味人がいてとか、そんな感じだろうか。
なんにせよこれが200円は破格だろう。
東京のお祭じゃこんなの食べられない。
よっぽどおかわりしようかと思ったけれど、車内でだらだら飲み食いしたのが祟ってすでに腹がパンパンだった。

屋台のそば

駅前のルノアールで本を読む。
雨がしとしと降り出したかと思ったら、あっという間にどしゃ降りになった。
祭の出し物は中止になってしまったろうか。

登山鉄道に乗って強羅まで。
車中から見て霧雨だろうかと思っていたのはまさしく霧そのものだった。
街があやしく煙っている。
暗闇の向こうから、ボロ布をまとった口の臭い男が出てきそう。
宿までとぽとぽ歩いた。

霧の強羅

土産屋で買ったくさやをつまみにビールを飲む。
本を読む。
風呂に入る。
ビールを飲む。
明日行こうと思っていた蕎麦屋ととんかつ屋のことを調べて、どちらも定休日であることを知る。
昼はそば、夜はとんかつで予定を組んでいたのに。呪わしい気持ちでいっぱいになる。
本を読む。
12時就寝。